Orchestra Asia / オーケストラ アジア

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オーケストラ アジアの世界

歴史を秘めた楽器たち

弦楽器(弓で弾く楽器)

■中国

二胡 (Erhu)
いわゆる胡弓族を代表する楽器で文字どおり2弦を弓で弾くのですが、弦はスチールで弓は2弦の間にあり、六角の胴に蛇の皮が張ってあることが特徴です。「胡」という字は「外国の」という意味で、シルクロードから流入した楽器であることが想像できます。弓で弾く弦楽器はアラビアのレバーブという楽器が元といわれ、東に流れて二胡に、西に伝わってヴァイオリンになりました。二胡に代表される2弦の擦弦楽器はアジアの各地に分布していますが、日本の胡弓はそれらと違い3弦です。なお胡弓といういい方は日本のもので、中国では胡琴(フーチン)といいます。
高胡 (Gaohu)
中国の胡弓族の一種で二胡と機能や形状は同じですが、二胡より高い音域の楽器です。歴史は比較的新しく、広東のあたりから広まったようです。
中胡 (Zhonghu)
二胡から派生した比較的新しい楽器で、高胡より1オクターブ低く、合奏の中音域を受け持ちます。
演奏写真/二胡 (Erhu)二胡 (Erhu)
二胡 (Erhu)
 
大革胡 (Dagehu)
現代の合奏用に考案された新しい楽器で四弦を持ち、民族音楽のチェロというものです。
大革胡 (Dagehu)大革胡 (Dagehu)
 
低音革胡 (Diyingehu)
大革胡と同じく、こちらはコントラバスです。
低音革胡 (Diyingehu)低音革胡 (Diyingehu)
 

■韓国

奚琴 (Haegum)
中国の二胡と同系の楽器ですが、弦は絹、胴は丸く、響かせる面は木であることが異なります。二胡などの改良に比べると未だ歴史的な部分を残しており、独特な味わいの音色を持っています。中国北方少数民族・奚族が使っていた楽器が「奚琴」と呼ばれ、二胡の直接の原形ではないかとされていますが、楽器の流れが予想できそうです。
奚琴 (Haegum)奚琴 (Haegum)
 
牙箏 (Ajaeng)
韓国の伝統楽器で箏(こと)に似た形状ですが、弓で弾きます。音域によって中牙箏と大牙箏がありますが、「オーケストラ・アジア」では9弦の大牙箏で低音域を受け持ちます。
牙箏 (Ajaeng)牙箏 (Ajaeng)
 

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